夏のある日、僕は田舎へゼミのために行かなければならなかった。
嗚呼嫌だ嫌だ、僕は田舎が嫌いだ。だって〇〇が少ないから。
やれやれまったくと何もない道を歩いていると、突然道がワーッと明るくなった。
ま、眩しい……!! どうしたことだろう。夏のお昼なんて何もなくたって明るいはずなのに。
周りを見渡すと、その明かりの真ん中に、
彼女はいた。

背丈は、小さい。140cmも無さそうだ。
水色のストラップに桃色の花があしらわれた小さな小さなサンダル。
そこに収まる、白くて華奢な足指。
ひらひらと風に舞う、薄いワンピースの裾。
ワイン樽の中に一滴のドブを入れると汚水になると人はいう。
これはその逆だ。
汚泥の中に一人の少女が降り立つことで、町は宗教画の如き美しさへと変貌した。
彼女は僕など気にもせず、背を向けてトコトコと歩いていく。
いけない!!! 彼女から離れたら僕は、また汚泥の中へ逆戻りだ。
救いを求めるように、ふらふらと彼女の跡をつける。
彼女が歩いていった先には、一軒の空き家があった。
解放されたままの家へ平然と入る。どうやら秘密基地らしい。
同じように空き家に入ると、さすがに気づかれた。
「おじさん、だれ?」
「お、おじさんは……カメラマンだぁよ……」
緊張で口が上手く動かない。
素人だが、写真は撮っている。ウソではない。
撮った写真を見せると「カメラマン」という肩書を信用し安心した様で、「私も撮ってよ」と言い出した。

良いのだろうか……????
僕は一瞬葛藤したが、合意の上で写真を撮れるこの上ないチャンスだ。
「もちろんさ!!!!!!」
僕は全力で彼女を撮影した。命がけだった。あそこまで全力を注いだ事柄は、それまでなかった。
小さい顔、細い足、光る汗、
ワンピースから除く、小さいながらも確かに存在する谷間───
その僅かなひと時、彼女と僕は世界で二人きりになった。
怪しまれないように、撮影を適度に切り上げて、僕は退散した。
きっとしばらくして不審者情報として僕のことが出回るだろう。
だけど、それを聞いた人がいても、その瞬間の美しさを知るべくもないだろう。
そしてきっと、彼女もすぐ忘れてしまうだろう。
その時、あの輝かしい記憶は、僕だけのものになる。
※この話はフィクションです。妄想です。YES〇〇ータNOタッチ!
撮影は日向由奈様にご協力頂きました!
ワンピースを着た感じと、胸の谷間が絶妙で大変楽しく撮影させていただきました!
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